自転車買った

はじめに

 友人が自転車を買った。一緒に見に行って後ろでやんややんや言う役やってたんだけど、次の週ぐらいには自分も買っていた。ロードバイクってやつだ。新宿のワイズロード初心者館で買った。

買いに行った

 店頭には型落ち(前年モデル)の完成車が並んでいた。新モデルもいろいろと飾ってあったが、評価の基準が価格と見た目しかない初心者には手を出すのに躊躇する値段だった。型落ちの中で一際目を引くものがあった。白い車体に青でメーカーの名前が書いてあり、差し色でオレンジが入っていた。同じデザインで白い車体に黒のものもあり、そちらの方が落ち着いていていいかなと思ったが、サイズが体格に合わなかった。スポーツバイクってやつは体格に合わせて最適な調整が必要らしく、自分の身長に合っていた派手な方にした。ハンドル位置やサドルの高さの調節のため、股下や上での長さなどを測った。計測料金は1000円だったが、この店で自転車を買えば戻ってくるとのことだった。謎の機械で股間を押されながら俺は「やっぱりあの緑色の新モデルもよかったな」とぼんやりと考えていた。

納車の日

 翌週末、約束の時間より早く着いてしまったので、近くの喫茶店に入った。この店の名物であるモンブランアイスをコーヒー付きで頼んだ。冷房の効いた店内でアイスをつつきながら自転車のことを考えていた。やはり派手すぎるだろうか。買ってすぐに盗まれたりしないだろうか。自転車に乗って痔は悪化しないだろうか。そんなことを考えていたらアイスは溶けた。時間になったので勘定を払い、自転車屋へと向かった。出来上がった自転車を見て、やはり間違ってはいなかったと思った。店員から簡単なレクチャーを受け、自分のものになった自転車に乗って家に帰った。

乗れば欲が出てくる

 本体の予算は10万ぐらいだった。結果諸々含めて11万ぐらいはかかった。それは予想の範囲内ではあった。それ以外の話だ。速度やなんやらを計るサイクルコンピュータが欲しくなる。これはスマホのアプリでよしとした。600円ぐらいだ。そうなるとスマホを自転車につけたくなる。急な雨などで濡らしたくないので、フレームに着けられる小型のバッグを買う。これが4000円ぐらいだ。初心者は乗り方がわからないのですぐに手が痛くなる。手袋を買う。2000円ぐらい。忘れてはいけないメットだ。これは1万ぐらい。ロングライドがしたくなるので輪行バッグとパンク修理セットと……。とにかく一揃いするまでにはもう少しお金がかかりそうだった。

楽しさ

 お金がかかりそうなのは、自転車に乗るのが楽しいからだ。楽しくなかったら、こんな部屋に入れなければならないものは捨てたらいい。邪魔だし。ゴム臭いし。なんかチェーンのところはベタベタしてるし。捨てないのはひとえに乗ると楽しいからだ。電車に乗らないといけないところへ行ってみようかという気にはなるし、高低差を考えながら地図を見るのもまた楽しい。徒歩より遠距離に行けるので、風景が変わるのもいい。変なレバーでギアをカチャカチャチェンジするのも楽しい。早く乗りたい。

さいごに

 買ってから一ヶ月ぐらいなので、買ったときの思い出を残しておくために書いた。今はそんなに長距離を走れないが、100km200kmと走れるようになりたい。あと高尾山まで走って山登って自転車で帰るみたいなこともしたい。
 とっとと痩せて総重量を減らしたい。

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