KVMでLiveMigrationが出来ない3つの理由

KVMでなかなかLiveMigrationが出来なくて死にかけた。今日俺は見知らぬ部屋で目を覚ました。目の前には3台のラックサーバが稼働していた。端末の前の椅子に縛り付けられた自分を見つけた俺の耳にボイスチェンジャー越しの声が聞こえる。「ゲームをしよう」

環境

  • ホストOS:CentOS 5.5(64bit版)
    • 3台
  • ゲストOS:CentOS 5.5(64bit版)

理由その1 ポートが解放されていない

Live Migrationは使用するポートを解放しないと出来ない。
今回はどのポートを使用しているか調べるのが面倒だったのでファイアーウォールを無効にした。
CUIでやる分には、移動先ホストで-Incomingするときにポートを指定するのでそこを開ければいいんじゃないか。

理由その2 ストレージにアクセス出来ない

Live Migrationする仮想マシンのイメージは、移動元ホスト・移動先ホストの両方からアクセス出来ないといけない。
NFSなら仮想マシンマネージャで設定する前にコマンドからmount,umountで試しておくこと。

理由その3 ブリッジの設定は同じか

ホストマシンのNICをブリッジにして仮想マシンと繋げているとすると、移動先ホストにも「同じ名前の」ブリッジがないとLive Migration出来ない。
PC便利帳: qemu, kvmでブリッジ接続 (RHEL, CentOS編)
同じ作業を移動元ホスト・移動先ホストでしよう。

理由その2・3でひっかかってると

error: operation failed: migration to '...' failed: migration failed

みたいなエラーメッセージだけ出てくる。「てめー、このVMっつーかホストっつーかなんかどっかLiveMigrationの要件満たしてねーじゃねーかクソが」ってことなのでどっか調べる。どこが悪いかちゃんと言え。